さぁ 太陽を拝もうか

初日の出をどこで見るか　今年は例年通りとはいかないかもしれない




卒。

　卒論が危ない。

　といっても今のところしっかり紐を縛って渡せそうだけれど
　前期は気楽だった我がチームテーマの実験&論文が
　ここにきてとうとう火を噴いた

　他のチームにはない大手間がのしかかるが論文量は半分に至らない
　論文と発表が楽ということは　裏を返せば地味でっていう
　憂き目を見るのは前期で覚悟できたんだけど
　同じチームの先輩もいるし
　ただここにきて手間が

　実験自体は
　合成方法を探すことに関しては他のチームの手間もあってそこまで気にはならなかった
　というか
　抽出チームの実験器具は大きさが半端ないし、手に負えない高価な機械が多くて。
　それに比べて合成チームの僕は地道な作業が多い。夜中まで居残る日々が続くことはあったけれど意外と僕向きでした。

　だけど。
　後期になって合成特有の問題が次々と圧し掛かり
　収率の関係で原料がなくなり作り直し
　再結晶・融点測定などの詳細調査が発生したり
　目的の天然物を含む植物の調査など

　抽出チームの詳細は知らないけれど
　天然物の原料が何かなんて　その原料がら取り出すのだから文献いくつも重ねなくても目の前に現物があるのと実験データがある
　取り出した物質の効用当を調べるのであって　同じ手間量に換算するとデータの量が明らかに違う
　らしい
　先輩から聞いたのだけれど...

　余裕がないと不安で仕方がないわ
　ちゃんと終わるとわかっていても

　ただ研究室では自分のペースを残せるから
　居残り残業だけを考えるとそこまで苦にならなくなった
　慣れは僕にとっては大きな要素らしく。

　先日　居残って先輩と反応経路を検討していたら
　となりにいた別の先輩のPCからスカイプの音がしまして
　TV電話です
　学会でハワイに行った院2年の先輩と助手の先生方との通話らしく
　学会は既に終わったのか　完全に観光のテンションに切り替わっていまして
　ノリが素丸出し(ﾟдﾟ`)
　僕もチームの先輩も熱いノリにほほを膨らませて拗ねるキャラなので
　PC前にいたS先輩に振られた時の様は。
　でこぼこなのに均衡がうまい具合に保たれているのがこの研究室の面白いところなのだけれど(・∀・)

　先輩が部屋を出、僕は補佐感覚で突っ込みに追われていたS先輩の横に座ったのだが

　聞いてくれよ...画面の向こうにミッキーっぽい先輩とフィリピンの人っぽい先輩と真顔で冗談を言う先生がいるんだ...

　語るに及ばぬお粗末な顛末の後
　顔を真っ赤にして僕も帰宅しましたとさ
　実はこの日　実験の粗生成物を恒温槽に落として回収できなくなりネガってたという　これはまた別のお話...





宣。

　これだけははっきりさせておきたい。

　僕は獣好きで　犬猫鳥馬他　獣人稀に亜人も好きって言い続けてきたけれど
　獣が好きなことと　リアルでどうのこうのって言うのは別のお話です
　うちのアパートはペットについて言及されていないけれど
　ペットを飼おうとしないのはそういった所から
　いずれ動物のいる暮らしがしたいという想いは人一倍持っているけれど


　某オフにおける猫喫茶や過去に出会った野良猫たち
　某写真家様による猫の写真集や過去に出会った数々の小説
　そして創作家の御方々
　皆との意見交換
　その他様々な要因や御方々により
　僕自身の中で新たな境地に行き着いたのです
　皆にはとても感謝しています

　最終的に核心に至らせたのはとある野良猫との出会いなのですが
　といっても何のことはない　ほんの一瞬のあたりまえの風景なのだけれどね
　寧ろそれが何のことはない　唯一の真実を示して僕の前に現れてくれたからこそ
　僕は　僕は初めて彼らを見据えることができたのかもしれない

　猫は　いや動物は　人と人以外の全ての生き物は
　言葉を交わすことができない　翻訳機なんてものがあるらしいけど僕から言わせてもらうと笑い捨てるレベル
　だからこそ　彼らの中における事象は唯一点に絞られているのだと見ています
　そしてそれはわれわれの中にも存在し
　だからこそ　彼らを見据えた時
　砂漠の中に埋もれる一粒の砂のように隠れていた事象を見ることができるのだと
　そしてそれを見据えるためには
　ペットだの愛玩動物だの家畜だの遺伝子組み換え動物だの
　人間が動物に与えうる一切の枠組みが邪魔だったのです
　それらの枠組みが本来の事象を隠している
　無論そのうちの幾つかは人間としてのその唯一事象が影響されていることは明らかですが
　それをあえて無視する必要があったんです

　利害こそが核心であり
　利害によって場が成されることで互いに居心地の良し悪しを感じとっている...　



　人もこうであればいいのに

　といったニュアンスのことを
　とある小説の人物が　祖母の飼い猫の世話をする中で口にするのですが
　この言葉が凄く脳裏に焼きつく
　今の自分に　物凄く考えさせられることがあるので
　ただ彼らを見つめるものと同じ目線で、というわけにもいかないのだろうなとも思っているのですが